「泊まりの用事なんだけど、一人じゃ詰まらないから付き合って」


「あのな…一人でいけばいいだろ」


「嫌よ、一人なんて詰まらない」


頬を膨らませる先生


そんな会話を聞いて、私は平気でいられるわけがない


だ、だって

謙先生は泊まりって言っていた


もし、千尋先生がオッケーだしたら…


「…っ」


だめ、考えちゃ、だめ


駄目なのに…謙先生は女性でとても綺麗だ


千尋先生と一泊すごしたらいくら昔からの付き合いで、千尋先生が謙先生に興味がなくても、お互い大人なわけで…


"何かが"あってもおかしくない



「お願い!私達の仲じゃないの」


「…いや、だけど」


悩む声の千尋先生


いやだよ、先生…いかないでっ


そんな思いで千尋先生をみると…


「…………」

「……」


視線がぶつかり、微かに先生が微笑む


「ぇ」


な、なに?

怪しい微笑みに首をかしげると


「謙、今回だけだぞ」


「え!?本当に!?」


千尋先生がとんでもないことを口にした



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