「もう、雪村はすっかり保健室の常習犯ね」


「あ…はは」


それは、具合が悪いだけじゃないんだけど


謙先生に悟られないように軽く微笑んだ


そう言えば

「あの、謙先生は…どうして保健室に?」


「え?」


ここにかたからには、千尋先生に用事だろうし


私なんかにかまってていいのか


「あ!そうよ!忘れてた!」


「?」

「千尋!お願いがあるの」


「お願い?」


千尋先生が微かに眉間にシワを寄せる


「来週の土日、私に付き合って欲しいの」


「は?」

「えっ!?」


「え?…」


思わず出た声に謙先生が私達をみる


「なに、二人して」


「あ、す、すみません」


しまった。つい…


口を片手で塞ぐと、謙先生はさらに続ける



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