「俺の前で堂々と浮気なんて、やるな」
「…ちがっ」
浮気だなんて
黒崎くんとはただ話しただけだ
「違う…か。なら、なんでついて行った」
「それは…つ、つい」
「俺を忘れて?」
「…っ」
「アイツのことが好きになったか?」
「なっ」
違う!そんなことがあるわけがない!
「わ、私は!千尋先生が好きなんです!」
そう言い、先生の頬を触り少しだけの距離を縮めてキスをしようとした時―…
「っ!?」
「ダメだ」
私の唇が先生によって、押さえられる
「悪い子にはキスはなし」
「ぅっ」
そ、そんなっ
「知ってる、サラがアイツなんかより俺のことどうしようもないくらい好きなこと」
「な…ならっ」
「だけど、なにかお仕置きしないと俺の気がすまない」
「…………っ」
そんな…キス、したいのに
「やだっ、千尋先生」
「俺もいやだ」
「…」
「俺の気がすむまで、キスは禁止」
先生はそう言うと、私から離れて一人でカーテンを開けて出ていってしまう
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