「………」


少しだけ、密室のような…二人だけの空間


そんな感覚と先生の視線に形見が狭い

何を言われるんだろう

なんで来なかったんだ?寝坊したのか?
6時間は待ったんだ!


何を言われても私は謝るしかないんだ


「…あの」


「……」


チラリと先生を見ると、先生が私に一本近づいて―…


グイッ


「うっ」


先生の指が強引に私の顎を持ち上げ、今にも触れ合うくらい近くに先生の顔が見える


「狡いだろ、泣くのは」


「だ…だって」


怒りを含んだ瞳


蒼くて綺麗な目が少し冷たい


「楽しかったか?俺の存在を忘れて、黒崎奏汰と仲良くしてるなんてな」


…え?

その言葉にびっくりする


「な、なんで」


なんで、先生が知ってるの?


「待ち合わせ場所に行けばアイツがいたから、いなくなるまで待ってれば…二人でカフェに入って行ったな」


「……っ」


うそ―…


先生、見てたの?



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