相当、怒ってる


わかってる。私が先生の立場なら怒るもん


会うのも嫌で、避ける事だってすると思う


「…千尋先生…」


だけど、何回も名前を呼んでも答えてくれない先生に、私の心が砕けそうだ


嫌われちゃったかな…


悲しくて、思わず目尻に浮かんだ涙を先生に分からないように拭くと



「…はぁ」


カタッとペンを置く音と同時に先生がため息をはいて椅子から立ち上がりベッドに付けられてるカーテンを開ける


「…っ」


「…」


そして、私を少し睨みながら動物を誘うように数回手招き


「こっちこい」

「…ぇ」


逆らわないほうが、身のため

そんなことがすぐに分かった私は先生に近寄るとすぐにカーテンが閉められる


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