しかも、その事実に気づいたのは


黒崎くんと別れ、寮につく寸前


急いで戻っても、もちろん先生の姿もなくて


携帯をみると、着信やメールがきていて…


折り返しの電話は…言うまでもなく繋がらなかった

瑠花には散々、バカや最低と言われて


少しでも早く謝りたくて、昼休みに保健室に来たのに


千尋先生は私と目もあわせないし、口も開かない


そりゃそうだ


最後の着信から考えると先生は6時間待っていたのだから



「千尋先生」


「…」


私を無視して、スラスラとペンを走らせる



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