「…え?」
まるで、驚いてる表情をしてどこか遠くをみてから私をみる
「あ、いや…好きな女でもいるのかもな」
好きなおんな?龍之介くんに?
「うそ!」
龍之介くんにそんな人がいたなんて…
びっくりする私に黒崎くんが紅茶を一口飲む
「知らない?その女の子」
「う、うん…」
龍之介くんが仲良くしてる女性は私が知ってる限りだと瑠花しかいない
だけど、瑠花はないから…それを考えると、誰だろう
「知らないか。知ってたら俺が口説いて龍之介振らせるのに」
「………」
堂々とそう言う黒崎くん
え…さ、最低…だ。
思わず軽蔑の視線を向けると、サッと再び視線をそらして紅茶を飲む
「冗談だって」
「…本当に?」
「親友の女は…取らない」
そう言う黒崎くんが可笑しくてクスリと笑うと彼も笑う
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