つまりはこうだ。

英語教諭として野いちご女学院で勤務中のブルータスは、シドニー旅行に行かねばならない。
だが愛するアオチュリーナを一人残しておくのは心許ない。
そこで、彼女の古巣でもある探偵事務所にアオチュリーナを送り込んだのだ。

「じゃあ、あの返品伝票は?」

「職場でゲットした」

「差出人の名前は・・・」

「一応、私の上司はレッカ様ですし?」

「道理で怪盗らしくないワケだ・・・」

「ははははは・・・」

事務所内に響く虚しい笑い声。