ところが、次の言葉から私は徐々に青くなっていった。

「なあ、お前のその格好、まずくないか?」

「そうだな、だって見てご覧、普段ラフな格好している○○主任だってスーツ着てるし」

それを目にした私は、やはり、

「こ、これは大変なことをしてしまった」

との思いが胸中をまさぐった。


その後、今年度の役員紹介があり、上役から紹介がはじまり、やがて課長、係長クラスの紹介がはじまった。

私の嫌な予感は的中、そう、毎年それが恒例だったことをすっかり忘れていたのだ。