これまで、本当に過去の記憶を飛ばしながら生きていることに気付く。

それはそれは、不思議な程に忘れ去っていった幾つもの記憶がある。

何も蓄えることなく生きている気がする。

それはまるで、その日暮らしかのようだ。

そんな、やっとこさ生きている私が、この先もやっていけるのかという不安。

きっと、やがて水は枯れ果て、何も無くなるだろう。

そこには、人は住めなくなり、誰一人として残ることは無い。