「筧さん。
こちら石井ゆきさん。
高校の同級生なんですよ。」


「はじめまして。
石井ゆきです。」


「…」


「か・け・い さん!」


「あっ!
は、はじめまして。
隣の工場で働いてます、筧です。」


「くすっ。
大沢くんからよくお話伺ってます。
だからかな?
なんか初めてって気がしません。」


「…」


周りで大沢くんやバイトの中村くんが話をしているけど、僕は彼女をぼっーと見ていた。