「とりあえず中入って?」
由里は笑顔で言った。

「えっと…」
「山村翼、高2。河合の知り合い。」

翼は由里の方を見てぶっきらぼうに話した。

由里にとっては、単語をぼそっと言っているようにしか聞こえなかった。

「河合…あ!河合くんね」
河合とは由里の友達の友達だった。

せんきゅー河合くん。
由里は心の中で呟いた。

第一号…ヤマムラツバサ