「本気で俺、彼女探します。水谷先生のことはまだ好きだけど、いつまでも引きずっててもね。新垣先生のおかげっすよ」
畑中は、俺の耳元でそう言った。
「早速、ナンパしに行ってきます!ちょっと俺達抜けます!!」
「嘘だろぉ?」
「さっきから、あっちのグループの女子がこっちをチラチラ見てるんですよ」
畑中は、そう言って、女子ばかりの6人のグループに視線を送る。
「へぇ、なかなかお前もやるな。頑張ってこいよ」
「でも、微妙に、新垣先生を見てる気もするけど」
「そんなことねーよ。じゃあ、健闘を祈ってるよ」
と、見送ったのはいいが・・・・・・
「私達ふたりになっちゃいましたね~」
俺と水谷先生ふたりだけが残される形になった。