私が中学生2年生の2学期の終わりの頃、新しい体育の先生がここ、南中学校へやって来た。


「え~っと、2年生女子の保健・体育を担当することになりました、東條です。よろしくお願いします!」


みんなが、「女子担当なの!?」「え~、前の先生の方がよかった」などざわざわしていた。


私、奈緒もざわざわしていた。


「ちょっと美紗子~!!あの先生私、無理だわ~」「あたしだって無理~!!」


そんな会話を交わしていた。


これが、奈緒と東條先生が出会った最初だった。