「そっか」


だいぶ時間が経ってから、裕くんは短く言葉を吐いた。


そのまま、また黙りこくった。


沈黙がものすごく嫌で、私は思い切って聞いてみた。 


「裕くんは?」


答えなんて分かっているはずなのに。


それでも何か聞かないといられないなんて。


あたしはやっぱりお子ちゃまだ。


自分が傷つくかもしれないのに。