そんな頃、
うちは普通に6年生と喋ってた。

喋ってる途中やのに、セナが

「サラーっ」

って呼ぶから、


「ちょっと待ってー」


って言ったら



「サラ大っっ嫌い!!!!!」


そう叫んで
セナはどっかに走っていった。


は ?

うちはそんな叫ばれても
状況を理解できるはずがない。



「セナどないしたんやろー?」


「さっ さぁ…?
 どないした…んやろ…なぁ」


この時、明らかに
一緒に喋ってた6年の先輩の様子がおかしかった

…のに

うちはそれに気付けんかった

気付けてれば
セナの負担は少なかったやろーなぁ