朝自習の時間がおわり、3人は集まって話した。
「はい夏希、早速話してくれ。」
千裕はそういって夏希をせかした。
「そうせかさなくても、ちゃんと話すって!実はね…。昨日携帯サイトで知り合ったんだけど、近所の高校3年生で、佐藤大樹っていうんだけどバンド組んでてボーカル担当で、かっこいい人と友達になったんよー♪」
夏希は、髪をくしでとかし、笑いながら話した。
「え、そんなにテンションあがるほどかっこいいの?」
美怜はちょっと眉間にしわをよせながらきいた。
「え、ものすごいかっこいいよ!プリだから軽く詐欺ってるかもだけど(笑)」
夏希は興奮して、ジャンプしながら話した。
「そりゃ、よかったじゃん!てか、近所の高校って、どこ高校なん??」
千裕は夏希の肩を叩きながらきいた。
「それがね…あの明星高校なの!」
明星高校は、夏希たちが通っている中学から自転車で30分もあればつく、とても近いところだった。
美怜と千裕は目を大きく見開いて、大きな声を出して驚いた。
「それ、だいぶ近いじゃん!遊ぶ約束とかしたん?」
美怜は目をキラキラさせながら顔を近付けてきいてきた。
「一応、今度一緒にカラオケ行こうって約束した!ボーカルだから、歌の参考にもなるかも知れないじゃん。」
夏希は微笑みながら話した。
「そっか。夏希の夢って歌手だしね。イケメンとオケとかいいなあ…。あたしも連れて行けよ!!」
千裕は軽く茶化しながら、夏希の体をゆすった。
「だーめッ!大樹はあたしのものーッ♪」
夏希はちょっと照れ笑いしながらそう言った。