夏の空気漂う7月上旬。
私は1人、お墓の前にいた。
枯れてしまっていた花を、新しく買ってきたものに取り替えた。
「長いこと来れなくてごめんね、お父さん、お母さん・・・・。」
花をさした筒にいっぱいになるまで水を注いだ。
実を言うと、お父さんとお母さんのお墓も、沢木さんと同じ、柏木町の墓地にあった。
だから、来ようと思えばいつだって来れた・・・・。
・・・でも・・・・。
ここにだけは、本当に気持ちの整理がついてから来ようと思っていた・・・。
家に戻った時には泣いちゃったこともあって、余計にそう思っていたんだと思う。
そして・・・、今ようやく・・・・。
「あのね、私好きな人ができたんだよ~。笑顔がキラキラしてて、クラスのみんなからとっても信頼されてる素敵な人なんだぁ~。」
手を合わせてお墓に語りかけた。
「だから私今、すっごく幸せなの!」
2人に向けて最高の笑顔を送った。
目を閉じて、天国の2人に届くように心の中で念じた。
今度こそ、もう本当に心配要らないからね!
私、絶対に幸せになるから!!
お父さんとお母さんも、天国で幸せになってね!!
ゆっくり目を開いて姿勢を正し、笑顔でお墓に向かってお辞儀した。
「よしっ!また来るね!」
2人のお墓の前から離れようと、ふと沢木さんのお墓を見ると、誰かがいることに気がついた。
私は1人、お墓の前にいた。
枯れてしまっていた花を、新しく買ってきたものに取り替えた。
「長いこと来れなくてごめんね、お父さん、お母さん・・・・。」
花をさした筒にいっぱいになるまで水を注いだ。
実を言うと、お父さんとお母さんのお墓も、沢木さんと同じ、柏木町の墓地にあった。
だから、来ようと思えばいつだって来れた・・・・。
・・・でも・・・・。
ここにだけは、本当に気持ちの整理がついてから来ようと思っていた・・・。
家に戻った時には泣いちゃったこともあって、余計にそう思っていたんだと思う。
そして・・・、今ようやく・・・・。
「あのね、私好きな人ができたんだよ~。笑顔がキラキラしてて、クラスのみんなからとっても信頼されてる素敵な人なんだぁ~。」
手を合わせてお墓に語りかけた。
「だから私今、すっごく幸せなの!」
2人に向けて最高の笑顔を送った。
目を閉じて、天国の2人に届くように心の中で念じた。
今度こそ、もう本当に心配要らないからね!
私、絶対に幸せになるから!!
お父さんとお母さんも、天国で幸せになってね!!
ゆっくり目を開いて姿勢を正し、笑顔でお墓に向かってお辞儀した。
「よしっ!また来るね!」
2人のお墓の前から離れようと、ふと沢木さんのお墓を見ると、誰かがいることに気がついた。