お風呂に入って部屋に戻り、勉強机に座った・・・。

 勇治君のノートを静かに開いてペンを握った・・・。

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 自分のノートを見ながら今日の授業の内容を書きまとめていった・・・。

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 その時・・・・。

 ポタッと何かがノートに落ちた・・・。

 私は・・・、泣いていた・・・・。

 涙を手でぬぐって文字を書こうとするのに、涙は次から次へと流れ出てきた・・・。

 「なによぉ・・・、邪魔しないでよぉ・・・・。」

 涙がまた数滴ノートに落ちた・・・。

 「邪魔しないでってばぁ・・・・。文字・・・見えなくなっちゃうでしょ・・・・。」
 ティッシュを取って、ノートに落ちた涙をそっとふき取った・・・。
 文字はにじんでしまって、既に形をとどめていなかった・・・。

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 もう1度ペンを持って、ペンをノートに近づけたところで手が止まった・・・。