その日の練習は基礎体力作りと素振りだけだった。
結局1年生の女子で入部したのは私と優希だけみたいだった。
たった7人での練習は寂しかったけど、それだけ7人の間の仲間意識は強くなっていく気がした。
今日の練習は始終和やかなムードが漂っていた。
剣道を本気でやりたい人には物足りないかもしれなかったけど、私はこんな雰囲気でも十分だった。
何より、優希がいるから・・・・。私はそれで満足!
力いっぱい竹刀を振ったら、すっごく気持ちがよかった。
練習を終えて帰路についた。
無言で歩いていると、真田君のことが気になってきた・・・。
めったに人の来ないあの墓地に、よりによってあの真田君がいたということが妙に衝撃的だった。
でも・・・、今の彼はあの場所がすごく似合う人のような気がした・・・。
そう・・・、かつての笑顔を失った彼には・・・・。
そんなことを考えて石段を上ろうとすると・・・・。
また出会ってしまった・・・・、真田君に・・・・。
彼は既に私に気がついていた。
「また会ったね。」
「あ、真田君。今日もお墓参り?」
「ん~、今日は友達の付き添いかな。」
真田君は後ろを向いた。
後ろには女の子が立っていた。同じ青葉北の制服を着ていた。
彼女はどういう訳か、私を見たまま驚きの表情で動かなくなっていた。
「お~い、明美~。」
真田君が声をかけるとその子は我に返った。
「あっ、あの・・・。えっと・・・。」
「こいつは新田明美。中学の時からの友達。」
「こんにちは、新田さん。」
私は笑顔で、まだ戸惑いの隠せない様子の新田さんに話しかけた。
「こ、こんにちは・・・。あ、あの・・遥・・・じゃないよね・・・?」
突然の質問・・・。
だけど、これって・・・・。
結局1年生の女子で入部したのは私と優希だけみたいだった。
たった7人での練習は寂しかったけど、それだけ7人の間の仲間意識は強くなっていく気がした。
今日の練習は始終和やかなムードが漂っていた。
剣道を本気でやりたい人には物足りないかもしれなかったけど、私はこんな雰囲気でも十分だった。
何より、優希がいるから・・・・。私はそれで満足!
力いっぱい竹刀を振ったら、すっごく気持ちがよかった。
練習を終えて帰路についた。
無言で歩いていると、真田君のことが気になってきた・・・。
めったに人の来ないあの墓地に、よりによってあの真田君がいたということが妙に衝撃的だった。
でも・・・、今の彼はあの場所がすごく似合う人のような気がした・・・。
そう・・・、かつての笑顔を失った彼には・・・・。
そんなことを考えて石段を上ろうとすると・・・・。
また出会ってしまった・・・・、真田君に・・・・。
彼は既に私に気がついていた。
「また会ったね。」
「あ、真田君。今日もお墓参り?」
「ん~、今日は友達の付き添いかな。」
真田君は後ろを向いた。
後ろには女の子が立っていた。同じ青葉北の制服を着ていた。
彼女はどういう訳か、私を見たまま驚きの表情で動かなくなっていた。
「お~い、明美~。」
真田君が声をかけるとその子は我に返った。
「あっ、あの・・・。えっと・・・。」
「こいつは新田明美。中学の時からの友達。」
「こんにちは、新田さん。」
私は笑顔で、まだ戸惑いの隠せない様子の新田さんに話しかけた。
「こ、こんにちは・・・。あ、あの・・遥・・・じゃないよね・・・?」
突然の質問・・・。
だけど、これって・・・・。