「はぁはぁはぁ…」

今日は入学式。

「初日から遅刻なんてありえないよ!」

自分に腹が立つ。
そんなことを考えていると

ドンッ

「きゃ!」
「うわっ!」

私はしりもちをついた。

「いってぇ…」
「あっ、あの、ごめんなさい!」
「ほんとだよ!」
「っ!」

少し大きめの声で怒鳴られた。

「ごめんなさい…」
「…わりぃ。声でかかったよな」
「いえ…そんな。」
「んぢゃ、俺急いでっから」
「えっ、あ…」
「そーだ、今度ぶつかった時のお礼しろよ!」

「あっ…」
そう言って彼は立ち去った。
太陽の光が金髪の髪に反射して眩しい。
見た目からして「不良」という言葉がピッタリ。

「不良だ…」
そう言って学校を見た。

「学校…学校……あっ!!」

遅刻する!!
私はすぐその場から立ち去った。