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「ここ、どこ?」


暗闇のなか1人たたずむあたし。


うしろから誰かが歩いてくるのが分かった。


「あ!敦斗っ!」


敦斗はあたしにいつものように笑いかけた。


「結菜おいで?」


敦斗は手を差し出した。


「うん」


もちろんあたしは
手を繋ぐ。


「早く行こう。
走って!」


「え?なんで?」


敦斗がいきなり走りだした。
あたし達は手を繋いだまま一緒に走る。