「!!?」


誰かに手首を力強く引っ張られている感触……

その感触は一瞬にして小さな痛みとなり

その痛みも
一瞬にして消え去った……



「………さ…」

「何やってんの!?死にてぇーのか!?死んでどうするんだよ!!!」

「………」

あたしの目の前には
戸惑いを隠せずに
ただあたしの両手首をしっかりと握って
真っ直ぐな目をこっちに向けている

智がいた