「…ひっく…ひっく…」 未だに泣き止まないあたし それでも智は ずっと…あたしの傍にいてくれた… ただ…静かに… 温かく… 2時間程たって ようやく落ち着いてきたあたしは 智にお礼を言おうとした 「…あ…」 「…俺さ…」 「…っ」 智と声が重なった 「…俺にも…秘密あるんだ…」 「……」 「…フフ…こんな時に言うのもんじゃないんだけどね…」 「……」 「教えてほしい…?」 「コクリ…」 あたしは黙って頷いた 「…フフ…驚くよ?もしくは…引くよ?」 「…いいよ」 「俺ね… 歌手なの…」