卓巳君はひょいとあたしの体を担ぎ上げた。

そしてそのまま机の上にあたしを座らせる。


「卓巳君……?」


「萌香チャンてこのスカートお気に入りなの? よく着てるよね」


卓巳君の手があたしのスカートに触れる。

それはベージュのシフォンスカート。

歩くたびに裾がフワフワと動くのがわたしのお気に入りだった。


「オレもこのスカート好きぃ。触り心地がすんげー気持ち良いんだもん」


卓巳君の手のひらがあたしの太もものあたりを動いている。

柔らかくて薄い生地だから、その感触が肌にダイレクトに伝わる。


「萌香チャンてスカートばっかだよね? デニムとかあんま穿かないの?」


「あたし……足太いから。似合わないんだもん」


スタイルにはあまり自信がない。

あたしの体型はお世辞にも華奢とは言えない。

胸とかお尻とか太ももとか、つくとこにはちゃんとお肉がついてます……ってタイプ。


もうちょっと痩せたいなぁ……とは思ってるんだけど。


「なんで? 太くないよ? オレ、このふともも好き……」


「きゃ……」


スカートの中に入ってきそうになった、卓巳君の腕を慌てて止めた。


「卓巳君っ。ダメだよ、こんなとこで」