あたしは自分の想いを卓巳君に話して聞かせた。

卓巳君はただ黙って聞いてくれていた。


だけどしばらくしてハッと我に返った。

やだっ……。

何、自分のことばっかりしゃべってんの……。

しかも熱くなりすぎだよ。


急に恥ずかしくなってくる。

以前、同じような話を元彼の智也にした時は……

「栄養士? 地味じゃね? 何、らしくないこと言っちゃってんの?」

なんて軽くかわされたんだった……。


きっと卓巳君も呆れてる。

その証拠にさっきから、黙ったまま何か考え込んでいるようだ。


――どうしよう……。

なんか気まずいよぉ。


あたしはもうこの沈黙に耐え切れず口を開こうとした。


だけど、先に沈黙を破ったのは卓巳君のこんな一言だった。