「あなたの名前を教えて下さい」

「ミキ」

「『ミキ』でよろしいですか?」

「はい」

そう頷くと、

「それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい」

こう彼は、ゆっくり目を閉じた。

そして、私は彼の次の行動に備えて、あわてて彼の背中に周った。