今日もいつもの道を早足で歩く。 君と待ち合わせしてる場所へ向かう。 「ごめーん!寝坊しちゃった!」 学ラン姿の君が振り向く。 「ばーか!遅刻しちまうじゃねぇか!」 「ごめんって!」 これが毎朝の日課みたいなもの。低血圧な私は朝起きるのが苦痛。 「ほらっ!のれって!」 君の自転車の後ろにのって君の背中につかまる。 君の背中はいつも、 大きくて、 とても暖かかった