「はは、照れんなよ。んで、いつ告んの?」

「告白なんてしないよ。」

「はあぁぁあ?何でだよ!?」

思わず耳を塞ぎたくなる程の拓弥の声のデカさ。

「何でって…告白なんて、考えたこと無いし..」

「考えろよ!しろよ告白!!」

「…どうして?」

「どうしても何も、お前らがくっつけば、俺と真実とお前と槙原でWデート出来るじゃん?」

…勝手な理由だな…なんて思った。


真実と言うのは、高木真実(たかぎまみ)のことで、拓弥の彼女であり、槙原の友達でもある。

見た目が派手で、かなりギャルっぽい。

拓弥も同じく、見た目が派手な方なので、よく似合っている。


「それに、お前ら絶対両想いだしっ!」

「…何を根拠に言ってんの?」

「見てりゃわかるって!」

…絶対ハッタリだ。

「とにかく、告るなら2月14日だから!」

疑う俺をよそにお構い無しに話を続ける。

「…2月14日?それってバレンタインでしょ?何で男の俺がバレンタインに告白?」

「ちげーよっ!バレンタインはバレンタインだけど、2月14日は槙原の誕生日!!」

拓弥の言葉に一瞬、ドキッと心臓が音を立てた。

「…そうなの?てか何で拓弥が槙原の誕生日知ってるの?」