「何で?」


ニコッと首を傾けて、私に問う。



「何でって・・・それは...」


恥ずかしくなって、すぐに顔を横に向けて布団を目いっぱいにかぶる。



騎士の手が私の太ももに置いてあるのを騎士は気付いているのだろうか?



それとも....わざと・・・――とか!?





布団の中で、ごにょごにょと、あーでもない。こーでもない。と喋っている私...



・・・・変人だ。





「純恋はさ、何で俺に降りてって言ったわけ?・・・もしかして―――」



その瞬間





―――バサッ!



それは、本当に一瞬の出来事。