翌朝、相変わらず朝に弱い奈留を起こしてから2人でアメリカンブレックファストを食べに向かう。

その後、ワインセラーのティスティング。

バイトでバーテンダーをやっていた頃、少しだけ習った。


よくグラスを回してかきまぜてから、
一口だけ、口に含む。

舌でよく味を確かめたら、ダストボックスを口元に持ってきて吐き出す。

お酒に弱い、奈留みたいな人は、呑んでると酔っちゃうからね。

そして、味の例えは、異性の身体の表現を使う。

全体的に丸みがあって、だけどときたま味がキュッと締まるときがある。
そしてまた、丸みのある柔らかい味に戻る。


こんな風にね?


あぁ、これ?

誰のことか…わかるよね?
奈留に決まってるでしょ?
奈留、ホント…スタイルいいんだよね。
新体操やってただけあって身体はすごい柔軟だし…


そんなこんなで、ティスティングを終え、
クルーザーに乗り込む。

先に乗っていた4人の男女に、ビックリした。