〈雅志side〉


「おっはよ。
今日もいい天気だね。」


「今日も海日和だねぇ!!」


「え?
海!?」


「そ。
あれ?
奈留…まさか知らなかったの?
俺と奈留、たまたま有給休暇今日から3日間被ってるの。」


俺はそう言いながら、奈留に勤務表を渡す。


「あっ…ホントだっ…」


「ってことで…
海行こうよ、海っ!!」


「ホント、こういうの好きだよね~
わかった。
私も前に行きたいって言ったし、行こうよ。」


「やったっ!!」


とりあえず、軽くシャワーを浴びてから、奈留と2人で家を出た。


「なんか面倒だから、近くのホテルに予約入れておいた。
まあ、小さい頃からよく家族で来たとこだしいろいろ知ってるから大丈夫。
奈留、鍵ちゃんと閉めてね?
俺らの家なんだから。」


俺らの家って?

俺と奈留、1週間前から同棲始めたの。


まだ1週間だけど、生活リズムは大分分かってきた。

俺の車に乗り込み、海岸までドライブ。

少しの間渋滞に巻き込まれたけど、
その間2人でDVD観てた。 もちろん動物モノ。
一応、獣医だしね。


海岸に到着すると、予想していたほど人はいなくて、海に向かって2人で走った。

海来ると…大胆になるの?…奈留。


背中に日焼け止め塗ってって俺に頼んでくるわ、
泳いで遊んでる途中に胸元押さえながら
「紐…解けちゃったから結んでくれると…嬉しいな?」

なんて言ってくるんだもん。

奈留、スタイルいいからビキニとか着てるとヤバイんだよな…

肌に直接触れる柔らかな感触に負けないよう、必死に理性で抑えた。


いっぱい遊んで、楽しかったな~!
水かけあったりしたから、2人ともズブ濡れ…

またシャワーを浴びて、ホテルの部屋に戻った。