〈悠月side〉
無事、私たちのチームが開発したゲームも無事に世に送り出すことができた。
それから…いろいろあったけど…
お母さんのことは…今もまだ少しショックだけど…
なんとか落ち着いてる。
これも和之のおかげ。
お通夜から帰った後は、ただひたすら部屋に籠って泣いてた。
「一人でいるから、寂しくなって余計に泣くんでしょ?
お前の特等席、ここだから。」
その声とともに、後ろからふわっと何かに、包み込まれる。
こんなこと言う人…1人しかいないよ。
「か…ずっ…?グスッ…」
「ふふ。
正解です。」
「ねぇ…幸せだったかな、お母さん…」
「幸せだったよ。
悠月の作ったゲーム、プレイは出来なかったけど…パッケージだけは見ること出来たんでしょ?」
「うん…
お父さんなんて、パッケージすら見られなかったもん。」
私が駆けつけたときには…もうすでに、天に旅立ってしまった後だった。
間際に私の顔を見られただけでも…お母さんは幸せだったんだ。
そう思うと、また涙が溢れてきた。
今度は、嬉し涙だった。
「悠月はホント、泣き虫ですね…
お母さんのことも考えていいですよ、もちろん。
でも…僕のことも少しは考えて下さい?」
和はそう言って、私をベッドに倒してくる。
突然の深いキス。
「かずっ…
なんか…ありがとうっ…」
お通夜のとき、自分が想像してたよりも泣かなかったのは…きっと隣にいてくれた和之のおかげ。
「ハァ…ゆづっ…愛してるっ…」
「私も…だよっ…アッ!//」
ベッドが音を立てると同時に、和の愛に満たされた。そこで、意識を手放したか疲れて眠ってしまったのか…
全く覚えていない。
朝起きたら…隣に和之の穏やかな寝顔があっただけ。
数週間経ってから出社。
皆にかなり心配された。
何やらプロデューサーさんが私と和之にパンフレットを手渡してくる。
いろいろ大変だったし、労をねぎらうための社員旅行を計画したらしい。私も精神的に落ち着いてきたし、行くことにした。
でも、どちらにしても商品開発チームは強制参加だそう。
無事、私たちのチームが開発したゲームも無事に世に送り出すことができた。
それから…いろいろあったけど…
お母さんのことは…今もまだ少しショックだけど…
なんとか落ち着いてる。
これも和之のおかげ。
お通夜から帰った後は、ただひたすら部屋に籠って泣いてた。
「一人でいるから、寂しくなって余計に泣くんでしょ?
お前の特等席、ここだから。」
その声とともに、後ろからふわっと何かに、包み込まれる。
こんなこと言う人…1人しかいないよ。
「か…ずっ…?グスッ…」
「ふふ。
正解です。」
「ねぇ…幸せだったかな、お母さん…」
「幸せだったよ。
悠月の作ったゲーム、プレイは出来なかったけど…パッケージだけは見ること出来たんでしょ?」
「うん…
お父さんなんて、パッケージすら見られなかったもん。」
私が駆けつけたときには…もうすでに、天に旅立ってしまった後だった。
間際に私の顔を見られただけでも…お母さんは幸せだったんだ。
そう思うと、また涙が溢れてきた。
今度は、嬉し涙だった。
「悠月はホント、泣き虫ですね…
お母さんのことも考えていいですよ、もちろん。
でも…僕のことも少しは考えて下さい?」
和はそう言って、私をベッドに倒してくる。
突然の深いキス。
「かずっ…
なんか…ありがとうっ…」
お通夜のとき、自分が想像してたよりも泣かなかったのは…きっと隣にいてくれた和之のおかげ。
「ハァ…ゆづっ…愛してるっ…」
「私も…だよっ…アッ!//」
ベッドが音を立てると同時に、和の愛に満たされた。そこで、意識を手放したか疲れて眠ってしまったのか…
全く覚えていない。
朝起きたら…隣に和之の穏やかな寝顔があっただけ。
数週間経ってから出社。
皆にかなり心配された。
何やらプロデューサーさんが私と和之にパンフレットを手渡してくる。
いろいろ大変だったし、労をねぎらうための社員旅行を計画したらしい。私も精神的に落ち着いてきたし、行くことにした。
でも、どちらにしても商品開発チームは強制参加だそう。