妃奈に別れを切り出されるのではないかという不安が。

「妃奈。お願いだから一緒に。俺と一緒にいてください。
何もできないし、助けることもできないかもしれない。
でも、あなたが少しでも笑顔でいられるように頑張るから、
お願いだから別れるなんて言わないで。」

俺は心の中にあることを何も隠さず話をした。
情けないような言葉と声で。

「淳二。ありがとう。信じるっていったのに。
私も淳二が大好き。本当はさよならなんてしたくないよ。
ずっとね。今日さよならを言わなくちゃならないって思ってたの。
あなたに迷惑なんてかけたくないから。
でも淳二の笑顔をみたり、声を聞いていたらだんだん離れたいなんてウソってことに気づいてきて、、、」

妃奈は泣きながら。
子供のように震えながら。
何も言わずに下を向いていた。
俺はそんな妃奈に

「また俺のことを信じてくれますか?」

と言葉をかけた。
その言葉に妃奈はゆっくりうなずき、
僕とずっと一緒にいることを約束してくれました。



妃奈?もう大丈夫だよ。

不安なんて俺が消すから。

あなたの笑顔は俺が作ります。

もしあなたを笑わせることができないなら、
笑われてでもかまいません。

あなたの笑顔がみたいから。

これからもあなたに笑顔を送らせてください。