「淳二お前なんか俺に隠してることない?」
たけしは俺の家に到着するなりいきなり俺に問いただした。
「なんだよいきなり?」
おれはその隠している事をたけしに言うつもりだったが、たけしからのいきなりの質問になぜだか少し抵抗してしまった。
「だから隠していることだよ」
たけしが珍しく真顔で俺に問いただしてくるもんだから俺は心の中にあることをたけしに話し出した。
「実は俺妃奈と付き合ってるんだ。」
たけしは俺の言った事に対してびっくりしたようにこう返事をした。
「はぁ!?」
そらびっくりするよな。
今まで隠していたんだから。
「ごめん。びっくりさせて。隠そうと思っていたわけじゃなんだ。ごめんな。」
たけしの表情を見てみるとさらにびっくりしたような表情になっている。
「いやてか付き合ってることなんか知っているから!お前まさかばれてないと思ってんじゃないだろうな??だったらそれが逆にびっくりだから。。。」
あれ?もしかしてばれてないと思っていたのは俺だけ?周りには全部ばれてたの??
「てか入来も気付いていたから。あとちなみに明ちゃんも気付いてるぞ。」
みんな気付いているんだ。
なんか心の中にあったもやもやが消えていく感じがした。
「で相談てなんだよ?」
そうだ。俺はたけしに相談があったから家に呼んだんだった。
「実は妃奈が俺らのサッカーの試合を見に来たいっていってんだよ。」

「あ~なるほど。たしかに呼びにくいよな(笑)お前昔後輩に試合で女なんか連れてくるなっていってあるもんな。」
その通りだ。
俺は後輩にえらそうに言った手前簡単に妃奈を試合に連れて行くことが出来ない。
するとたけしが
「そんなの簡単やん。悩むほどの事じゃないから(笑)」
と俺に言った。