僕はたくさんの質問をして、たくさんの会話をして、たくさんあなたの笑顔をみた。
その日の夜、合コン四天王の残りの三人に呼び出された。
「淳二!お前は合コンいつになったら開く事が出来んねん!」
たけしは何故か半笑いで俺に聞いてくる。
「淳ちゃん、ボールみたいに性格が丸くなったら男はアカンねんで。」
もう入来はほっておこう。
「水谷さん最近なんか変っすて!!たまにどこ見て歩いてんねんてときあるし!」
明ちゃんまで俺を攻め立てる。
「そうか?俺普通やて。サッカーも毎日大きい声で頑張ってるやろ?」
自分の中ではそう大きな変化はないと思ってた。
てかばれてないものだと思ってた。
でも甘かった。。。。

「好きなんかい!?」
四人は全員が俺の答えで確信したみたいで声をそろえてこういった。
たしかに気にはなっているし頭から妃奈のことは離れない。寝れないくらいだ。
だがこれは好きと言う感情なのだろうか?
経験がないからよく分からない。
「まあええわ。淳二があの子と付き合ったらあの子の友達と合コンができるはずや!!!みんな!類は類を呼ぶ作戦決行や!!!」
たけしの号令でみんなが一斉に俺の応援団と化す。
目的は合コンなんだけど、何故か仲間って素晴らしいと青春映画のような気持ちをもってしまう。
明日はクラブが休み。みんなこの後は入来の家で朝まで大宴会に突入することとなった。


朝になり周りを見渡す。
たけしと明ちゃんがなぜか抱きついて寝ている(笑)
入来の寝相がヨガみたいだ。
いてて。頭がいたい。割れそうなくらいに痛いとかじゃなくて多分割れてる。
鏡で後頭部を確認するのが怖いくらいだ。

。。。。。。。。今日クラブがない。妃奈はどうしてるんだろうか。寂しくないのかな?
身体は自然とグランドに向かっていた。