俺の本当の正体はキャベツ。




俺はあいつに嘘ついたけど、これでよかったって思ってる。




だけど本当は、あいつより俺の方があいつのこと好き。




俺は生まれたときからずっとあいつのことが好きだった。




だから俺は顔だけで寄ってくる女なんかと仲良くしたことないし、『優しい』俺は、あいつの前でだけ。



クラスの男子にはあいつに近付いたら殺してやるって脅したり、あいつにばれないようにずっとあいつを俺なりに守っていた。






そしてあいつが入ったチャットの名前はあいつからがんばってききだして、全部俺が相手した。




ごぼう、トマト、ウサギ、のりおetc・・・これは俺が今まで使ったハンドルネーム。






本当のことは、まだあいつには教えてやらない。

















END