私は軽くキレながら教室に戻った。

『朔~。さっきのイケメン君なんだってぇ?』

『キープでいいからつきあえだとよ。』

今思い返してもヘドが出る。

あの香水の匂い。

ありゃ、…何だっけ?

あれだよ。

親父の形見と同じやつ。

確かなんちゃらってやつ。

忘れたからいいや。