原田の大人っぽい香水の匂い。
赤い髪が目の前にあった。

そして生だこの吸盤で吸い付かれたような痛みが首筋に走った。


「一応予約しとくんで。」

『…。は?』

「明日残っててくださいね。実行委員会あるんで。」

『え…。うん。』

「じゃ。」