―現役女子高生?―

―写メ送って―

―俺車持ってるよ。今度ドライブでもしようよ―


内心、
こいつらアホか。と、思いつつも、なんだかモテている様な気がして、笑いが込み上げてきた。

「真菜大人気だねー!」
美貴は嬉しそうに言う。

「美貴はどうなの?」

「アタシも大人気だよ。」と言いながら、必死にメールを返している。

さっきまでウダウダ嘆いていた美貴は、今は大はしゃぎだ。


「真菜は誰にするか決めた?」
相変わらずメールを返している美貴が、聞いてきた。

「そんなにすぐには決めれないよ。」
苦笑いを浮かべながら答えると、

「アタシ決めた!今から会ってくる!」
と言い、足早に駅の改札口まで走って行った。

「真菜も来てー!お願い!」
改札口を通り抜けた美貴が、両手を合わせながら言う。

ハイハイ。と呆れた態度で私も改札口を通り抜ける。美貴の「真菜も来てー。」にはもう慣れている。
何をするにも、美貴は毎回私を誘うからだ。

都心に向かう電車の中で、美貴と私は、今から会う美貴の相手について語っていた。

「チョーイケメンだったらどうしよう!喋れなくなっちゃうかも!その時は真菜助けてね!」

「はいはい。アンタの代弁者になってあげるよ。」