「愛してる」

そう言われて、喜んでいた私。

とても有能な彼、祐輔。

彼とは出会い系サイトで知り合った。
親友と、気まぐれで出会い系サイトに投稿したのがきっかけだ。

「真菜ぁー、アタシ彼氏欲しい…真菜は欲しくない?女子高でさぁ、別にカッコイイ教師もいないし。恋愛したい!ときめきが欲しい!」

駅前のベンチで、必死に訴えるこの子が、親友の美貴。

美貴は毎日口癖の様に、私に彼氏が欲しいと言ってくる。

誰かコイツに男を与えてやってくれ。
面倒臭い…。誰か黙らせてくれ。
と、内心思いながらも、

「欲しいねー。」と笑顔で答える。

「そう言えばね、この前クラスの子が、出会い系サイトで彼氏作ったって言ってたんだー。プリクラ見せてもらったけど、チョーイケメン!ねぇ、アタシ達も出会い系サイトしようよ!」

は?私も道連れ?
アンタ一人でやってくれよ。
と、言う間もなく、美貴は私の携帯を鞄から取り出し、「はい。投稿完了。」と言い、私に携帯を渡した。

1分もしないうちに、次から次へとメールが来た。