「お邪魔しまーす」
「わざわざ、すみません。
本当にありがとうございます」
そう言う少女の姿は、明るい所で見ると
衣服との不釣り合いさが増している。
それでもきっと、
食べて行くには有効な手段なんだろうな。
俺に、もしも彼がいなかったなら
どういう手段で食事をしているんだろう。
……多分、女性の方が捕まえやすいかな?
「ここです」
そんな事を考えていると、
1つのドアの前で少女は止まった。
「あんまりその人、綺麗な顔じゃないんで
彼女にあげる前に、
首、落とさなきゃなんですよ」
「そうなんだ。
よかったらそれも、手伝うよ?」
俺は恋人を愛しているし、
浮気をするつもりもてんで無い。
けど、女性には親切にしたくなるんだ。