半分放心状態でソファーに座っていると、事務室に誰かが入ってきた。
入り口を見ると、そこには女の子が立っていた。
その子は私を見つけるなり、そばに歩いてきた。
「あの、もしかして一年生?」
「うん。そうだけど」
「本当?良かった!私も一年生なんだ!!
私、内藤 心優っていうの」
「みゆう、ちゃんね。
私は、篠瀬 奏美。
よろしくね」
「うん!よろしくね」
心優ちゃんは文字通り、とても優しくて、いい子だった。
なんてフレンドリーな子なんだろう。
噂話大好きな、チャラチャラした女子は大嫌いだけど、この子となら、仲良くなれそう。