そのまま自分の部屋へ直行。 一人になりたかった。 窓を全開にして、外の空気を入れる。 ふぅ、と一つ息をはき、椅子に座る。 月が綺麗だ。 秋の月は美しい。 ずっと眺めていると、先生の笑顔が浮かびそうで、少し怖かった。 ごめん、先生。 今だけは、先生のことを忘れたい。 大好きなのに、素直になれないんだ。 自分の心を変えたいけど、時間がかかりそう。 だから先生。 私に少し、時間をください。