「心優ちゃんだって変われるよ」


「...?」


「私だって変われたんだ。絶対に変われる」


「奏美ちゃん...」



「過去を変えることはできないけど、新しく始めることなら、いくらでもできると思う。心優ちゃんはもう孤独じゃない。少なくとも、私がいるんだから!」





心優ちゃんは、じっと私を見て、やがてニコッと笑った。





「奏美ちゃん、ありがとう!私、なんか頑張れそう。奏美ちゃんのおかげで、元気出てきた。本当にありがとう!」










私が言ったことが、果たして正しいことだったのか、自分では分からない。


けれど、目の前の友を笑顔にできたことは、きっとよかったのだろう。