着いたのは
街中にある
ショッピングセンター。

「リオのを
先に見ようか」

「私は後でいいよ。
きっと長いから
雅也が先に疲れるよ」

「ん、分かった」

そして、二人
肩を並べて歩き始めた。

「いらっしゃいませ!!」

最初のお店は
カジュアル系だった。

「リオは
どんなのが好み?」

「んー、ここは
あんま好きなのがない」

カジュアルより
お兄系のほうが好きな私。

「他をあたるか」

「雅也が見たいなら
見ていいよ?
私もぶらついとくから」

雅也は何着か持っては
試着室へ行った。

「リオ、どう?」

-どう?って
聞かれても…-

そう思ったけど
ファッション的に
答えよう。

「んー…それ、
赤よりもピンクのほうが
可愛いと思う」

「ピンクか…」

雅也は悩んでいた。
きっと色物は
着ない人なんだ。

「私が可愛いって
言ったら、可愛いの!!」

そんな私を見て店員が

「強気な
彼女さんですね」

と余計な一言。