「ねえ、明日は暇かな?」

「……お店の手伝いがありますから」

最近、こんなやり取りが多くなりました。


「そっか。
 でもさ、毎日手伝ってるよね。
 たまには息抜き、してみない?」

そう言ってにっこりと、
笑いかける上北さん。

「して、ます」

友達と、学校帰りに遊んだり
息抜きはちゃんとしてます!

それにしても、彼の笑顔は
素敵すぎるので、言葉が途切れ途切れ。


「そうじゃなくてね、
 俺と、どこかに行かない?」

「えっと、それは……
 どういう意味なのでしょうか」

そう返すと、彼は小さく噴き出した。

「デートに誘ってるつもりなんだけど」

「はあ、デートですか……。
 ええと、え、えっ?
 私を、ですか?!」

「そうだよ、めんこちゃん」

またです。