中村君が嬉しそうに声を弾ませた。 「僕ここだよ、308!隣だねっ」 プレートを指差し、にっこりと微笑む。 「本当ですね、よろしくお願いします」 あたしも微笑み、小さく頭を下げた。 「俺は307」 既に部屋に入っていた八木原君がひょこっと顔を出した。 「遊哉が俺の隣の306、湊はその隣の305な」 みんな近いんだ…ちょっと安心かも。