「おっ、遥登に蒼空。今から寮行くのか?」


あたしたちに気付いた八木原君が、こっちに向かってきた。



「うん、斎も行くー?」

「あぁ、ご一緒させてもらうわ」




八木原君が柔らかく笑う。


こうしてあたしたちは別館の寮に向かった。








「わぁ…っ」