「いずれにせよ、蒼空から話を聞く必要がありそうだな。いろいろ言いてぇ事もあんだ」


…俺たちを頼らなかった事、とか。




「そうだな、じゃあこの話の続きは蒼空が起きてからって事で」


遊哉が話をまとめて、俺たちは円座を崩す。



「ちょっと俺、伝えなきゃいけない事ある。軽く耳に入れておいてほしいだけなんだけど」




ピンと背筋を伸ばして改まる遥登。その姿に嫌な予感がした。



「何だよ遥登」


遊哉が促すと、遥登は一瞬気まずそうな顔をして、きゅっと唇を引き締めた。







「俺、蒼空に告った」




一番に、妥当な判断だと思った。



でも、

「…返事は聞いたのか?」




「まだ」


その返事にいくらか安堵したのは俺だけじゃなかったはず。